ロッテ佐々木の一軍初登板は5回4失点 露呈した数々の課題
「今季は一度も登板回避をすることなく、スケジュール通りにここまで来ている。昨年とは違い、あそこが痛い、ここが痛いと口にすることもなくなったようです。今は元のフォームに戻したものの、オフにオリックスの山本由伸の投球フォームを模索したのも故障防止が目的だった。ただ、体の強さや体力面に関しては、プロ入りしてからの上積みはまだ小さいようです。ここまで予定通り投げられているのは、一定の間隔で投げ続けることで『慣れ』ができ、体に負担がかからない力の入れ具合などがわかってきたからでしょう。この先、ギアを上げた投球をするためには、筋量を増やすなどして体を強化し、体力をつけないといけないようです」
現に佐々木は、一昨年4月のU18代表合宿、昨年のシート打撃と、160キロ以上の球を投げた後は、腕などに強い張りが出て、1カ月間ほど投げることができなかった。
さらに井口監督は試合後、走者を出してからのクイックを課題に挙げた。この日は、リーグトップの盗塁数を誇る西武相手とはいえ、若林、金子、源田に計5盗塁を決められた。
いったん登録抹消される「令和の怪物」が真価を発揮するには、もうしばらく時間がかかりそうだ。