【女子サッカー】なでしこ薄氷の決勝T進出 メダル候補スウェーデン戦どう戦う?

公開日: 更新日:

 なでしこジャパン(日本サッカー女子代表=世界ランク10位)が、苦しみ抜いて決勝トーナメント進出を決めた。27日の1次リーグE組・第3節。なでしこは、同37位のチリを相手にシュートをヤマほど放ちながら決定力に欠き、終わってみれば後半32分のFW田中のゴールのみ。E組首位のイギリス、2位のカナダの後塵を拝してギリギリ3位で決勝Tに駒を進めた。

「次はメダル候補の強豪スウェーデンとの対戦となった。高倉監督には、先発して前半で退いたFW菅沢と後半から登場して決勝点を奪った田中に執着しないで戦ってほしい」と、なでしこ初代専任監督の鈴木良平氏が次のように続ける。

「なでしこリーグで得点王になった菅沢と田中を<必ず起用すべきFW>とかたくなに思い込んではいけない。エースFW岩渕とシュートもアシストもできるMF長谷川を2トップにし、局面を見ながら岩渕がトップ―長谷川がトップ下と<タテ関係になって攻撃する>のも効果的。左サイドは突破力のあるMF杉田を、右サイドには攻撃センスのあるMF塩越を先発で起用したい。交代選手はチリ戦の後半途中からプレーして貪欲にシュートを放ったMF遠藤、MF木下、MF中島を優先的にピッチに送り出したい」

 30日午後7時キックオフのスウェーデン戦に敗れた時点でメダルは絶望となる。なでしこ、踏ん張りどころである――。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド