【卓球】伊藤美誠が銅も変幻自在サービス通用せず…王国・中国の“美誠つぶし”完遂
「そもそも実力差がある2人ですが、伊藤の変幻自在のサービスとレシーブがまったく通用しなかった。例えば、相手のラケットに当たれば斜め下に落ちるはずの逆チキータを2回打ったが、孫はそれを返すだけでなく、攻撃的な球を打ってきた。さらに孫は、徹底して伊藤のバックを狙ってきた。伊藤のラケットはバックが表ソフトです。回転がかかりにくく、まっすぐな球しか打てない。相手は打ちづらい半面、自分もコントロールが難しいいわばハイリスク、ハイリターンのラバーです。孫はその表ソフトに返し続け、伊藤のミスを誘った。サーブもそうでした。まさに徹底的な戦略でした。孫のプレーを見て伊藤はかなり研究されていたことがわかりました」
3位決定戦で銅メダルを決めた伊藤は「勝てたことはうれしいですが、正直(準決勝で負けて)悔しい気持ちが大きい」と言った。五輪の舞台で中国勢を倒すのはまだまだ時間がかかりそうだ。