<3>「CLで勝てるクラブに行く努力を惜しまない志を頼もしく感じる」
その影響からか、今季は公式戦初戦となったドイツカップで、3部のクラブにまさかの苦杯を喫するという波乱の幕開けを強いられた。
■現地紙で厳しい評価
直後に開幕したリーグ戦は6戦未勝利(5分け1敗)。ELのフェネルバフチェ戦も1―1の引き分け。長谷部も布陣変更で出番がなくなり、鎌田も現地紙で厳しい評価を付けられる事態に陥っている。
「8月中は移籍報道もあったようですけど、そういう時期も過ぎ、本人はフランクフルトの戦いに集中しているはずです。代表からドイツに戻った後の試合を見ても、プレーは確実に良くなっている。ただ、チームの結果が出なければ、外国人アタッカーが批判されるのは仕方ない。地に足を着けて取り組んでほしいと思います」と、幹雄さんは息子を取り巻く環境が上向くことを祈っている。
プロ選手なら必ずと言っていいほど、こういった壁に直面するもの。
鎌田自身も2017年夏に鳥栖から赴いたフランクフルトでは、当時の指揮官であるニコ・コバチ監督に「才能は間違いない」と高評価されながら、すぐ試合に出られなくなり、1年目はリーグ戦3試合出場にとどまった。