張本智和は世界選手権も初戦敗退…兄妹でのパリ五輪出場にも“黄信号”の前途多難
卓球の張本智和(18・世界ランキング5位)が、日本時間25日の世界選手権男子シングルス2回戦で世界65位のポーランド人選手にフルセットの末、競り負け。メダル取りを期待されながら4回戦敗退に終わった今夏の東京五輪に続き、早々と姿を消した。
13歳で初出場した2017年の世界選手権では史上最年少でベスト8入り。翌18年には最年少記録となる14歳10カ月で世界ランクトップ10入りするなど、順調に出世街道を歩んできたが、国際大会ではここまで期待されたほどの結果を残せていない。
武器であるチキータ(バックハンドのレシーブ)が相手に読まれていることも苦戦が続く原因のひとつだという。
24年パリ五輪には先の全日本選手権女子13歳以下を制した妹・美和(13)とともにきょうだい同時出場を目指している。東京五輪の柔道で史上初めてきょうだいで金メダルを獲得した阿部一二三、詩に続きたいと考えているものの、兄の智和が伸び悩めば、同時出場すら危うい。
ウイニングショットを決めた際、兄は「チョレイ」の掛け声で有名だが、妹は「ヨー」と発することで知られる。「素質は兄以上」といわれる美和が才能を開花させてシニアの国際大会で結果を残すようになれば、きょうだいの立場は逆転。「チョレイ」は「ヨー」の兄貴とオマケのように扱われかねない。
その智和は日本時間26日、早田ひな(21)と組んだ混合ダブルスで芝田沙季(24)、宇田幸矢(20)との日本勢対決を制して3回戦進出を決めたが、前途多難のようだ。