新庄ビッグボスが日ハム新人に珍アドバイス「コーチの言うこと聞くな」に込めた真の狙い

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 そう言ってエールを送ると、「あとは……」とこんなアドバイスも。

「コーチの言うことを聞かないでほしいんですよね、1年目は。だって、彼たちの実力でプロ野球に入ってきている。まずは自分のパフォーマンスを思いっ切り出してほしい。自分たちでレギュラーをもぎとってほしい」

■高卒選手は“おもちゃ”にされやすい

 権藤氏の「耳かき」に通じる方針だが、そうはいっても、プロ野球界には教えたがりのコーチが少なくない。手取り足取りすることがコーチの仕事。それがまた、球団へのアピールにつながると思っている指導者がいるから厄介だ。

 特に、高卒選手が“おもちゃ”にされるケースが多く、権藤氏も「即戦力はコーチからイジくられることは、そうない。これが、高卒ルーキーだと様相がだいぶ違ってくる。当然のことながら未完成。プロの目には、ここが欠点、あそこも問題、とマイナス面が多く見えてくる。相手は18歳で、コーチからすれば言いやすく、ハイハイと素直に聞いてくれるものだから、余計にしなくてもいいアドバイスまでしてしまう。あれもこれも、言われたことはやらなければ、と取り入れて、自分のリズムを見失い、混乱し、本来の姿を取り戻せなくなる選手を私は何人も見てきた」と言っている。

 育成契約を含めた日ハムの新人は13人で、そのうち8人が高校生。新庄監督からの「耳かき」のプレゼントが必要かもしれない。

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