新庄は現役当時から「見るのがコーチ。イジったらアカン」と言っていた

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 実は、僕は剛志がバリ島に行ってからずっと連絡も取っていなかったし、会っていなかった。ところが、2020年1月中旬ごろ、大学3年の息子が突然こう言ってきたのです。

「新庄に会いたい」

 息子は関西大学の準硬式で外野手をやっている。ただ、僕と剛志の関係は知らなかった。だから、「オレ、阪神で同期入団やで」と言うと、「ええっ! 知らんかった!」とすごく驚いていた。

■「あいつとキャッチボールしたら、おまえの野球人生終わるぞ」

 SNSで剛志を知ったという息子からインスタグラムを勧められ、初めてアカウントをつくった。朝7時、出社前に剛志がやっていたインスタライブを視聴していたら、僕やと感じたんでしょうね。「ひろし~!」とコンタクトを取ってきた。

 それを皮切りに、息子と2人で並んで剛志と3人でインスタライブの日々。トライアウトを受ける前日までの1年間で100回はやったと思います。

 トライアウトでは練習パートナーを務めましたが、肩は現役時代と全然変わっていなかった。だから怖くてボールを取れない。剛志は入団したときからキャッチボールで投げるのは低いライナーボールのみ。普通、キャッチボールで70メートル、80メートルと距離を伸ばしていったら、上に向かって放物線のボールを投げるけど、彼はずっとライナー。こっちも負けたくないと思って投げ返していたら、キャンプ初日に肘を壊した。そしてそれが原因で肘の手術もしました。

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