有原航平&秋山翔吾に日本球界復帰情報! 早くも腰浮かす巨人と阪神、古巣も交え争奪戦に

公開日: 更新日:

 米大リーグは日本時間11日、ニューヨークでMLBと選手会が交渉し、新労使協定に合意した。

 99日間続いたロックアウトは解除され、本来の162試合制での実施が決まった海の向こうから、日本人メジャー選手の去就についてあっと驚く話が飛び込んできた。

「今季、契約最終年を迎えるレンジャーズの有原航平(29=2年契約)と、レッズの秋山翔吾(33=3年契約)はシーズン途中の日本球界復帰もあり得ます」(現地メディア関係者)

 日本ハム時代の2019年に15勝で最多勝を獲得した有原は、20年オフに2年総額約7.2億円でレンジャーズ入り。しかし、昨季は2勝4敗、防御率6.64とサッパリだった。5月に右肩動脈瘤の手術を受けて長期離脱。9月に復帰したものの、結果を残せずメジャー40人枠を外れて戦力外となり、新たにマイナー契約を結んだ。戦力外の決定打となった9月15日のアストロズ戦では5回途中6失点KO。ウッドワード監督は「有原は思うようなパフォーマンスが発揮できないと、試合をノロノロしたペースにしてしまう。それは今回が初めてではない。これまで何度かあったことだ」と、厳しい言葉を投げかけた。

■レンジャーズは再建で若手に切り替え

「有原は最も日本復帰の可能性が高い選手とみています」とは、メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏。

「チーム再建中のレンジャーズは若手投手が成長するまでの間、いわゆる『イニングイーター』として期待していた。防御率も4点台で良しとされていたのに、武器である制球が乱れる投球が続いた。右肩動脈瘤の手術をしたとはいえ、シーズン中に40人枠を外れることは非常にまれ。半ば見切りをつけられたといっても過言ではない。今季、3Aで好成績を残したとしてもメジャー復帰できる可能性は2~3割程度でしょう。球団も今年30歳を迎える有原を使うくらいなら、若手を積極的に起用するはずです」

■秋山は早ければ5月にも解雇される可能性

 レッズの秋山も厳しい立場に置かれている。

 西武時代、通算打率.301をマーク、15年にはNPB史上最多の216安打を放った安打製造機は19年オフ、FAで3年総額約23億円の大型契約でレッズ入りした。1年目は54試合で打率.245、0本塁打、9打点。2年目の昨季も、88試合で打率.204、0本塁打、12打点と低調だった。労使交渉がまとまらないため、日本で孤独な調整を強いられていたという。前出の友成氏が言う。

「現状は外野手の5番手あたりの位置づけでしょう。ハードヒット率(通算29%)が低く、ボールの上面を叩いてゴロになるトップ率(通算44.5%)が高い分、内野ゴロが多い。守備も1年目はゴールドグラブ賞候補に挙がったものの、昨季はキャンプ前に左太もも裏の肉離れで出遅れた影響もあってか、データによる評価も平均以下に落ちています」

 それなりに出場機会が見込める今季にしても、先行きは暗いと言わざるを得ない。

「今季からナ・リーグに指名打者制が導入される上に、中軸のカステヤノス外野手がFAとなった。左打ちの外野手も少ないですからね。しかし、いくら活躍してもレッズでの契約更新は難しいのではないか。メジャーは基本的に35歳以上の選手を敬遠します。今季も過去2年間と同様に成績が低調なら、早ければ5月にも解雇される可能性がある。キャンプの招待選手の中に掘り出しモノがいるかもしれませんし、5月ごろにはマイナーから若手が1人、2人は出てくるものです」(友成氏)

巨人阪神とも先発と外野に“穴”が

 そんな2人の動向を注視しているのが日本のプロ球団だ。

「有原も秋山も、途中解雇されようと今季までの年俸は保証されている。なので巨人が昨年6月にジャイアンツにいた山口俊を3000万円で獲得したように、格安で取れる。日本での実績がある分、新助っ人を取るより計算もできる。中でも関心を寄せているのが巨人と阪神だと聞いています」とは、セ球団の編成担当。

「巨人と阪神は昨オフ、大型補強を封印。補強は新外国人選手の獲得にとどまった。その新外国人選手もコロナ禍による来日遅れで計算を立てづらい」

 巨人も阪神も、先発投手が課題となっている。

「巨人は戸郷と高橋が伸び悩み、阪神も矢野監督が期待していた藤浪が安定感を欠き、先発転向を目指した及川も中継ぎで再出発することになった。ガンケルも故障で出遅れています」(友成氏)

 外野にも“穴”がある。

「特に巨人は、中堅・丸が好調を維持し、ウィーラーも実績があるものの、松原の調子が上がってこないし、梶谷も昨年10月の腰椎椎間板ヘルニア手術のリハビリが長引いている。新助っ人のポランコ(元パイレーツ)がコケるようなら補強も視野に入れているようです。当然、秋山はリストアップされるでしょう。ウイークポイントになっている『1番打者』としてもうってつけですからね」(友成氏)

 むろん、この2人は巨人や阪神以外の球団にとっても要注目選手。放出が決まれば、有原の古巣・日本ハム、秋山の古巣・西武あたりも交えた争奪戦に発展する可能性は十分にある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」