巨人の「パ・リーグ恐怖症」は悪化の一途 キャンプ中の対外試合から2勝7敗1分けの体たらく

公開日: 更新日:

 巨人のエース菅野智之(32)が打たれた。

 11日のオリックス戦で今季実戦2度目のマウンドに上がると、初回1死一、二塁から4番・杉本に先制打を浴び、5番・太田にも左前適時打、6番・安達には右犠飛を打たれ、いきなり3失点。四回には2死満塁から宗に走者一掃の3点適時二塁打を許した。4イニングを投げて7安打2三振2四球6失点。25日の中日との開幕戦へ不安を残す内容となった。打線もオリックスのエース山本に5回無失点に抑えられ、1-6と完敗。巨人はオープン戦5連敗である。

 前カードではソフトバンクに2連敗。2019、20年の日本シリーズで8連敗を喫した相手に、昨年の交流戦でやっと1勝。19年の交流戦から日本シリーズ、オープン戦を含めて続いていた連敗は14で止めたものの、これが708日ぶりの白星だった。

■昨季の交流戦負け越しもV逸の要因に

「そんな天敵の他に、最近はオリックスにも一方的にやられている。昨年の交流戦は2敗1分け。この日先発した山本だけではなく、宮城、山崎福、山岡らの投手陣に抑えられ、1勝もできなかった。交流戦自体も負け越して9位に沈んだことで、首位阪神猛追ムードがしぼんでしまい、これがV逸の要因のひとつになった。今年は新庄監督が就任した日本ハムにもキャンプ中の練習試合を含めて3連敗。こちらも苦手意識にならないか心配です」(巨人OB)

 キャンプ中の対外試合からパ・リーグ相手に2勝7敗1分けと、やられっ放し。この日は原監督が体調不良のため欠場し、元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチが監督代行を務めたが、巨人ナインの「パ恐怖症」は、誰が監督であろうと、増すばかりである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  2. 2

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 3

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  1. 6

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  2. 7

    佐々木朗希「限界説」早くも浮上…案の定離脱、解説者まで《中5日では投げさせられない》と辛辣

  3. 8

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

  4. 9

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  5. 10

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ