変わらない、変えられない日本男子ツアーの限界…人気低迷とスポンサー離れどこまで続く?
まさに、大山鳴動してなんとやら、である。
3月25日に都内ホテルで日本ゴルフツアー機構(JGTO)の第10回定時社員総会と臨時理事会が開かれた。
最大の焦点は4期目の再選を狙った青木功会長(79)の去就だ。2016年に長引く男子ツアー低迷によるスポンサー離れを食い止め、新規大会を増やす“切り札”として選手会から懇願されて会長職に就任した。
ただネームバリューはピカイチでも、ビジネスや交渉事はズブの素人だ。
本人もそれは百も承知だったのだろう。最初は「2期4年」と期限を切って会長職を引き受けたのも、「どこまでやれるか」という不安の表れだったようだ。
それは的中し、試合は増えるどころか、むしろ減少の一途。自身の能力に限界を感じたのか、青木会長は親しい人物を次々と執行部に引き入れた。
19年から青木会長の現役時代にスポンサーだった企業の担当者を重要ポストに据えた。
さらに個人的に付き合いのある人物を次々と理事として迎えて、「青木シンパ」をつくり上げていった。