カブス本拠地の風速は最大25mを記録 外野手・鈴木誠也にシカゴは厄介な“強風の街”

公開日: 更新日:

■名物のツタは外野手泣かせ

 このリグレーフィールドで打撃以上に厄介なのが守備だ。外野フェンスには、ツタが生い茂っているため、難しい打球処理を強いられるからだ。フェンス直撃の強烈な当たりでも他の球場と比べてクッションボールの跳ね返りが少ない。長打を防ぐにはフェンスまで全力で追わなければならないのだ。

 ツタがあることで独自の「グラウンドルール」も存在する。打球がツタに埋もれるのも珍しいことではなく、ボールを発見できない場合、外野手は両手を上げてアピールすれば「エンタイトル・ツーベース」と判定される。

 球団オーナーだったフィリップ・リグレー氏の「野球は太陽の下でやるものだ」という信条はいまだに引き継がれている。照明設備が導入されて初めてナイターが行われた1988年以降も伝統は受け継がれ、今季は本拠地81試合のうち、デーゲーム46試合が予定されている。ナイター翌日のデーゲームも珍しくないだけに、鈴木はコンディショニングも課題になる。 (おわり)

【連載】カブス鈴木誠也を待ち受ける「シカゴの敵と味方」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」