著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神はまだまだわからない…と強がりを言いたい 14戦12敗も伊藤、ガンケルに光明

公開日: 更新日:

 開幕14試合を終えて1勝12敗1分け。暗黒時代と呼ばれた1990年代のダメ虎でも、ここまでひどいスタートはなかったように思う。敗戦続きという意味では仲間であった新庄日本ハムでも3勝11敗。矢野ラストイヤー阪神はいったいどうなってしまったのか。

 ただし、試合内容を見ていると、このところは少し希望が見えてきたように思う。惜しかったのは6日のDeNA戦。先発した2年目の伊藤将司が九回2死まで無失点に抑え、1-0でリードしていたものの、あと1人のところで同点打を浴びたうえ、延長十二回で逆転負けを喫した試合だ。

 あの試合、もし伊藤が最後を抑えていれば西勇輝に続いて2試合連続完封勝利となり、チームは勢いづいただろうが、開幕戦の7点差逆転負けといい、今季は本当に星回りが悪い。10日の広島戦でも先発のガンケルが7回1失点と好投したにもかかわらず、打線が0点に抑えられて敗れてしまった。打てない阪神は今季も健在のようだ。

 しかし、伊藤とガンケルがどちらも好投したことは光明だろう。2人とも昨季初めて一軍で大きな実績を残した投手であるため、今季は非常に重要な意味をもつ。特に伊藤はルーキーで2桁勝利を挙げた、その翌年になるわけだから、ここでいわゆる2年目のジンクスにはまり、そのまま二度と復調することなく一発屋として消えていった投手は数え切れない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  1. 6

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  2. 7

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」

  3. 8

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 9

    広末涼子とNHK朝ドラの奇妙な符合…高知がテーマ「あんぱん」「らんまん」放送中に騒動勃発の間の悪さ

  5. 10

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性