米17歳マリニンが4回転アクセル“成功”の快挙 羽生結弦には現役続行最大のモチベーション

公開日: 更新日:

 マリニンは自らのインスタグラムアカウントを「quadg0d(4回転の神)」とするほど4回転ジャンプにこだわりを見せてきた。

■マリニンの台頭は日本連盟にとっても万々歳

 そして日本にもひとり、4Aに憑りつかれた選手がいる。2018年平昌五輪で日本人初の冬季五輪個人種目連覇を果たし、「唯一のモチベーションは4回転アクセルだけ」と語った羽生結弦(27)だ。それから4年間、4A成功をモチベーションに、右足首のケガをおして現役を続行。北京五輪のFSでは公認大会で史上初めて4Aが認定、記録された。しかし、このときは豪快に転倒。成功には程遠い完成度だった。

 3月の世界選手権欠場を最後に、現役を「引退」とも「続行」とも明言することなくシーズンオフに突入した羽生。このまま引退を表明せずスケーターとして活動していく可能性もあるが……。

「マリニンの快挙で『引退』の文字が羽生の頭から消えるかもしれない。27日開幕のアイスショーが北京五輪後初の公の場。そこで『現役続行』と『打倒マリニン』を宣言してくれれば、日本スケート連盟とっては万々歳。羽生以上に注目とスポンサーを集められる選手はいませんから。マリニンの台頭に連盟はニンマリでしょう。もちろん、我々にとってもそうです」(放送局関係者)

 17歳が五輪王者の未来を動かすことになりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド