ウィンブルドン「ポイントなし」の波紋…排除したロシア選手が世界1位になる皮肉
■ジョコビッチは「出場するつもり」
この措置で最もダメージを受けるのはジョコビッチ(35=同1位)だ。新型コロナワクチン未接種騒動で1月の全豪OPも欠場したため、ウィンブルドンと合わせて4000ポイントを失う。それでも「出場するつもり」だという。
23日現在、1位ジョコビッチと2位メドベージェフ(26)の差は680ポイント。メドベージェフはロシア人のため今年のウィンブルドンは出場できないが、前回のウィンブルドンは4回戦敗退で失うポイントが180ポイントにとどまるため、ジョコビッチを抜いて頂点に立つ可能性が高い。
「もしこのまま方針が変わらなければ、仮にジョコビッチが全英で優勝しても、出場していないロシアのメドベージェフが世界ランクのトップに上がるという皮肉な結果が待っている。ATPはここまで織り込み済みでしょう。ただ、今後も動きがある可能性もあり、両者の攻防が続くかもしれません」(前出の武田氏)
結果として、ロシア人選手を排除したが故に、そのロシア人選手が世界トップに躍り出ることになるというのだ。