いつまでたっても気持ちが弱い菊池雄星がもどかしい…年俸はエース級なのに
菊池の瑕疵が精神面にあるのは明らかだ。良いときは手が付けられない投球をするのに、つまずくとマウンド上でうなだれたり、首をひねったり、腕の位置を気にしたりする。
言い訳も多い。これは日本の情報提供者から聞いた話だ。西武時代には火ダルマになるくらいボコボコに打ち込まれると、しきりにマウンド上で指先を気にするしぐさを見せたそうだ。そして試合後、「指にマメができた」と話したという。ところが、翌日、こっそり球場に見に行くと遠投を繰り返していたとか。本当に指先にマメができていたら、遠投などできるはずがない。つまり自らマメができたと話したのは言い訳なのだろう。
マウンド上でおどおどした表情を見せ、打たれれば自分のせいではないという。要するに気持ちが弱いのだ。それゆえ、つまずくと腕が振れなくなる。本来の投球ができなくなるのは、日本にいたころからまったく変わらない。
年齢を重ね、経験を積むことによって、精神的にひと皮むけるケースもあるにはある。菊池でいえば昨年、前半戦の活躍が認められて球宴メンバーに選ばれた。ひと皮むけるチャンスと思って見ていたが、結局、変わらなかった。菊池を見て、もどかしく思っているスカウトはわたしだけではないはずだ。