お目当てはソフトB千賀 メジャー球団幹部が日本で選手のチェックを始めている
「アメリカ本土からメジャースカウトが続々と来てますね」
先日、電話をかけてきた日本の情報提供者がこう言った。
聞けば6月下旬、ア・リーグ東地区強豪球団のアシスタントGMと在米スカウトが、球場のネット裏でソフトバンクの千賀滉大(29)を視察していたというのだ。
「主な目的は千賀のチェックでしょうけど、同じソフトバンクの左腕・モイネロ(26)、オリックスの山本由伸(23)、中日のロドリゲス、マルティネス(ともに25)の両右腕も視察したと聞きました。あとは5月に、別のメジャー球団の在米スカウトがわざわざ日本に来て、選手をチェックしていたそうです」
「別の球団」とは、やはりア・リーグの強豪チームとか。目的はおそらく千賀だろう。
メジャー球団の大半はデータと映像を重視して選手を獲得する。日本球界の選手を獲得するときも同様で、データも映像も米国にいながらネットでチェックできる。
しかし、それだけでは限界がある。選手の性格や精神面はデータでは把握できないし、ネットの映像だけでは不十分。細かいクセ、マウンド上の表情やしぐさ、ベンチでの振る舞いなど細かい部分はやはり、生で見なければ分からない。