NPBが「コロナ無症状者対策」検討の今さら “巨人12連休”批判封じ込めのアリバイ作り?
どういう風の吹き回しか。
1日、プロ野球の斉藤コミッショナーが新型コロナウイルス感染者のうち、無症状者の対応について見直しを検討すると言及。「体に異常のない選手については前準備ができないかということも、関係者と詰めさせていただきたい」と語った。
無症状の感染者が多い一方で、選手らは感染すれば一定期間の隔離を強いられる。隔離期間中は思うように体を動かせず、すぐに実戦復帰することが難しいという理由からだが、何をいまさらではないか。
ここ1カ月間でプロ野球界は多くの球団で集団感染が判明。中でも2日の阪神戦から試合を再開する巨人は先月21日からこの日まで「12連休」となった。しかし、ヤクルトや日本ハムなどは巨人よりは感染者数が少なかったとはいえ、二軍から選手や首脳陣を寄せ集めて試合をした。広島に至っては、ベンチ入りメンバーが足りないことすらあった。巨人だけが手に入れた大型連休に、ネット上で「巨人ビイキだ」との声が多く出たのも当然だろう。
巨人OBの上原浩治氏も、出演したテレビ番組で「12球団でちゃんとしたルールを作るべきだと思う。一軍選手で何人出ればもう全部中止にしてというふうに。平等性に欠けますよね」とチクリ。実際、試合消化数が89試合と12球団で最も少ないDeNAは、巨人戦が中止になったことでダブルヘッダーの可能性が浮上するなど、巨人のあおりを受けそうだ。