米ツアー1年目は「記録の古江」「記憶の渋野」の様相…シブコの魅力って何だ?

公開日: 更新日:

優勝を逃した対照的なツアールーキー

 2人の差は主なスタッツ(別表)を見ても明らかだが、ファンに与える印象や期待感はどうか。

 渋野はベスト10入りが4度(古江3)あり、2試合はメジャーのシェブロン選手権4位と全英女子の3位。この2試合は優勝のチャンスがあった。シェブロンは2日目に66と爆発し単独首位に浮上。3日目に77と大きく崩れ21位に後退するも最終日はベストタイの66で回り4位まで順位を戻した。

 記憶に新しいのは8月の全英女子だろう。直近8試合は5度の予選落ちに棄権1。誰も期待していない大舞台で初日の65で単独首位に立つと、2日目はスコアを崩し7位に後退。3日目に首位に5打差の2位につけた。最終日は首位のA・ブハイが大きく崩れ、17番のバーディーで1打差に迫るも、結局、プレーオフには残れず3位。本人が「最近の調子から奇跡」と言った最終日最終組に、ファンはメジャー2勝目の夢を見た。その後の2試合はまたも連続予選落ち。初の海外試合で全英に勝ったことしかり、本当によくわからないゴルファーではあるが、それは安定感のある古江にはない魅力といえよう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」