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岡崎朋美長野五輪メダリスト

1971年、北海道清里町出身。94年リレハンメルから98年長野、2002年ソルトレークシティー、06年トリノ、10年バンクーバーと日本女子最多の冬季五輪5大会出場。長野で日本女子短距離選手初のメダル(銅)を獲得した。07年に結婚、10年12月に女児を出産。14年ソチ五輪代表入りを逃し、現役引退。20年マスターズ国際スプリントゲームズで世界新記録を更新して金メダル獲得。現在は全国各地で講演会を行う。聖徳大学客員教授。日本学生陸上競技連合理事

<41>アスリートと引退の微妙な関係 おばあちゃん扱いにもめげず「道場破り」したことも

公開日: 更新日:

 スポーツ界で「引退」や「戦力外」の文字を多く目にする季節になった。スピードスケートでは22日に小平奈緒選手が引退試合に臨み、ただひとりの37秒台(37秒49)となる圧巻の好タイムで最後のレースを終えた。

 アスリートには必ずやって来る「引退」。スピードスケートの世界で「戦力外」というものはほとんど存在しない。2013年に42歳で引退した私自身、アラフォーを迎えても富士急行の長田監督から進退について何か聞かれることもなく、「あんまり無理するなよ」と言われる程度だった。

「おばあちゃん扱いか!?」と思ったが、すでにケガをすれば選手生命も終わりという年齢。それでも、「まだやります」と言えば、まだ続けられたのだろう。

■年齢はただの記号でしかない

 私の所属していた富士急行では、私も含め選手たちは五輪を照準に合わせて4年スパンで現役生活を意識していた。年齢はただの記号でしかない。40歳で終わり、というような区切りは考えていなかった。引退について誰にも相談しなかったとはいえ、ソチ五輪の選考会が終わっても引退を決めきれず、「まだ現役を続けようかな……」と考え直すこともあった。

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