再登板の岡田監督が65歳で球界最高齢 まだまだ元気でいてほしい「80年代の野球人たち」
だから現在の令和の球界において、岡田監督が最高齢であるという事実は、80年代のプロ野球に熱狂した世代である私にとって、ちょっとした衝撃だった。月並みだが、年をとったものだ。
しかも、岡田監督の年齢は、あの野村克也の阪神監督就任時(63歳)よりも上なのである。吉田義男の3度目の阪神監督就任時(63歳)よりも上なのである。これは相当な驚きだった。あの2人の監督姿は、当時の私にはどちらもかなり年老いて見えた。監督としての経験と見識は豊富で、威厳と貫禄を全身から漂わせている一方で、体力面では心もとなかった。
ところが、現在の岡田監督はとてもエネルギッシュだ。秋季キャンプ中も自ら動き回り、先日は自らノックを受けて選手に見本を示していた。かつての野村監督がベンチにどっしり座りながら選手の動きを見つめていたのとは大ちがいだ。
■監督・指導者寿命も延びている
やはり選手寿命が延びているのと同時に、監督・指導者寿命も延びているのだろう。そもそも人間そのものの寿命も、いわゆる「人生100年時代」の到来が叫ばれており、社会的に見ても60代なんてまだまだ現役世代の働き盛りだ。これからは70代も現役世代となっていくのだろう。
そう考えると、80年代のプロ野球を彩った岡田・原世代の野球人の皆さまにはまだまだ老け込んでほしくない。掛布も江川も落合も、山本浩二も山田久志も東尾修も。
村田兆治もまだまだ元気な姿を見せてほしい。