著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

再登板の岡田監督が65歳で球界最高齢 まだまだ元気でいてほしい「80年代の野球人たち」

公開日: 更新日:

 阪神岡田彰布新監督は今月25日で65歳となる。これは現在の12球団の監督の中で最高齢であり、それに次ぐのが岡田監督の1学年下である巨人原辰徳監督だ。2人とも1980年代のプロ野球、それも「伝統の一戦」でしのぎを削った元スター選手である。

 他の10人の監督は50代と40代で、主に90年代から00年代に活躍した顔触れだから、岡田監督と原監督はその前の世代ということになる。

 80年代といえば、巨人に原辰徳の他に中畑清や篠塚利夫(現・和典)、クロマティがいて、投げては江川卓や西本聖がいた。阪神には岡田彰布の他にミスタータイガース・掛布雅之とバースもいて、伝説の「バックスクリーン3連発」が起こった。

 ロッテ落合博満が3度の三冠王を獲得したのもすべて80年代で、桑田真澄清原和博のKKドラフト事件が起こったのも80年代。阪急と南海が消滅したのも80年代。閑古鳥が鳴く川崎球場を盛り上げた「10.19ダブルヘッダー」が起こったのも80年代。

 西武黄金時代の到来も80年代。昭和が終わったのも80年代。他にも挙げるとキリがないが、とにかく80年代という昭和から平成に移り変わる時代のプロ野球には、後世に語り継がれる伝説的な出来事が多かった。それだけプロ野球が国民的関心事であったということだ。

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