著者のコラム一覧
羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

谷原秀人連覇のJTカップにみる ベテラン&若手が盛り上げるツアーに明るい兆し

公開日: 更新日:

 今季男子ツアーの総決算でもある「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は、賞金ランク上位選手が集結し見どころ十分でした。

 ただ、12月開催で気温が下がり、気象条件が厳しい中で例年大会が行われます。

 会場の東京よみうりCCは、18番パー3の傾斜がきつい高速グリーンに代表されるように、カップインするまで一瞬たりとも気が抜けず、スコアメークがとても難しい。

■メリハリの利いた攻め

 ちょっとでもショットを曲げると、アウトもインも出だしホールからスコアを大きく崩すため、無理に攻めることはできず、メリハリの利いた攻め方でないと優勝争いに絡めません。攻めるホール、守るホールを的確に見極める力もプロには求められます。

 そういった意味では大会連覇の谷原秀人が44歳、2位の岩田寛が41歳と経験豊富なベテラン選手がタフなコースでスコアのまとめ方がうまかったといえます。

 首位発進の小平智が終盤17番パー5でボギーをたたき優勝争いから脱落しました。ここはプロならアイアンで2オン可能であり、イーグルチャンスも期待でき、最低でもバーディーが欲しいところです。1打ビハインドで迎え、久しぶりの優勝がちらつき、待たされた2打目にアドレナリンが出て思ったより飛んでしまったのでしょう。フェアウエーからでも左足下がりのライであり、傾斜地からのちょっとしたミスが小平の場合は命取りになりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動