全国駅伝創設に関わった陸連幹部が明かした意外な本音「五輪につながるとは頭になかった」
帖佐氏は続ける。
「改めて考えてみれば男子の大会もやらないよりは、やった方がよかった。長距離育成の弊害にはなっていないし、選手は出身の都道府県を代表して張り切って走っている。中国駅伝の主催は中国新聞、テレビ放映は中国放送だったので、全国駅伝としても系列(キー局)のTBSで放送したい意向があったが、女子と同じくNHKにしてよかった。民放でやっていたら財政面で苦しくなっていたかもしれない。今日のレースを見ても中学生や高校生に優秀なランナーが出てきた。全国女子駅伝からは高橋尚子と野口みずきが五輪のマラソンで金メダルを取った。男子もこの大会を走った選手が五輪で日の丸を揚げてくれたらこのうえない喜びだ」
この日、区間賞を取った増子陽太(福島・鏡石中3年)や吉岡大翔(長野・佐久長聖高3年)あたりに期待したいところだ。