侍J首脳陣を悩ませる大谷&ダルの球数制限 WBC準々決勝“2人フル活用”プラン白紙で困った!
「大谷だけでなく、ダルもパドレスから球数を制限されたのです。本人はWBCのルール通りの球数を投げる気でいたのですが、所属球団のパドレスがストップをかけてきたと聞きました。ダルが10日の韓国戦で48球しか投げなかったのは3回で3点を失ったからではありません。パドレスによる制限があったためです。したがって準々決勝も大谷同様、上限の80球はおそらく投げられない。それで2人をフル活用して一発勝負の準々決勝を乗り切るプランは立ち消えに。大谷が先発する準々決勝以降の投手起用はいったん白紙に戻ったのです」
■準々決勝を大谷とダルだけで乗り切るのは困難に
厚沢投手コーチが「1次ラウンド後はそのローテをいったんリセットする」と話したのはそのため。大谷だけでなくダルにもパドレスがブレーキを踏んだことで、準々決勝も含めた投手起用はリセットせざるを得なくなったのが実情だ。
「大谷とダルは次回も同程度の球数しか投げられないかもしれない。準々決勝を2人だけで乗り切るのは難しくなっただけに、先発する大谷以降の起用は流動的。序盤で大量リード、第2先発も好投して逃げ切れるようなら、ダルを温存できるし、投入しても球数が少なければ、決勝に回すこともできる。大谷は準々決勝以降、打者に専念しますけど、ダルの起用法はあくまで準々決勝次第。それによって準決勝以降の他の投手の起用法も変わってくる」(前出の関係者)
大谷に加え、ダルにも縛りが生じたことで、侍ジャパンの投手起用は流動的になった。首脳陣は所属球団の意向を最優先しながらの難しい舵取りを強いられる。