初V霧馬山は柔軟性と多彩な技の「純朴オールラウンダー」 来場所10勝以上で大関昇進確実
先場所は小結で11勝し、今場所は関脇で12勝。大関の昇進基準は「三役で3場所計33勝」なので、来場所は10勝以上なら昇進はほぼ確実だ。
前出の親方が言う。
「生まれ育ちの影響か、とにかく関節が柔軟。幕下時代の2016年に左ヒザじん帯の部分断裂をやっているが、それ以降は大きなケガはない。四つ相撲を主とし、以前はパワー不足が指摘されていたが、今は相手の上体を突きで起こしてからまわしを取ったり、あるいはそのまま突っ張りで押し込むこともある。何でもできるオールラウンダーです。師匠の陸奥親方(元大関霧島)の指導もさることながら、19年に移籍してきた横綱鶴竜(現親方)の薫陶を受け、さらに成長した。まだまだ伸びしろがありますよ」
安定感は抜群。大関で化ければ、もうひとつ上も狙える。