マスターズトップ5にP・ミケルソンら3選手 “LIV組”の躍進に頭を抱えるPGAツアー
【マスターズ】最終日
最終日にパトロンの喝采を浴びたのが過去3勝のP・ミケルソン(52)だ。8バーディー、1ボギーの猛チャージをかけて2位フィニッシュ。PGAツアーと対立するLIVゴルフの“顔”であり、いまワールドランク(WR)のポイント付与を求めて世界の主だったゴルフ団体と争っている最中だ。
それでなくても今大会のLIV躍進は目覚ましい。R・マキロイ、J・トーマスらLIV批判の急先鋒プロが相次いで予選落ち。いっぽう2位に終わったB・ケプカ(32)は初日から首位をリードし、4位P・リード(32)らが上位に顔を並べLIV組はトップ5に3選手が入り、出場18選手中12選手が予選を通過した。
■WRそのものの信憑性も問われることに
「LIV組は参加資格さえあればすべてのメジャー大会には出場できますが、PGAツアーやDPワールドツアーには出場できず、ポイントを獲得できないためWR順位はどんどん落ちています。ミケルソンは21年末にWR33位でしたが、昨年末は213位まで落ち、マスターズ直前は425位でした。PGAツアーはLIVへのポイント付与をできるだけ遅らせてメジャーにも出場できないように画策していた。しかし、今年のマスターズでの活躍を見ればLIV組にポイントを与えなければWRそのものの信憑性が問われることになるでしょう」(ゴルフライター・吉川英三郎氏)
PGAツアーが猛反対しても、メジャーに強いLIV組へのポイント付与は早まる可能性が高い。