打撃上り調子Rソックス吉田正尚が“メジャーの洗礼”をはね返せるこれだけの根拠
レッドソックス・吉田正尚(29)が調子を上げてきた。日本時間24日のブルワーズ戦の八回にソロと満塁弾を放ち、日本人メジャーリーガー初の1イニング2本塁打の快挙を成し遂げた。
吉田は4日のパイレーツ戦で初本塁打を放つなど、上々のスタートを切ったが、右大腿部の張りで3試合を欠場。12日のレイズ戦から出場4試合20打席連続無安打で、一時は打率1割台と低迷した。好機で内野ゴロに倒れるケースも目立ち、地元メディアからは「ゴロキング」と揶揄されたが、すぐに復調して汚名を返上した。
先のWBCでは大会新記録(13)で打点王のタイトルを獲得したため、今後は相手バッテリーのマークが厳しくなるのは必至。厳しい内角攻めにさらされた挙げ句、四球禍に見舞われるかもしれない。
ルーキーへの洗礼が待ち受けるとはいえ、吉田ならこれを乗り越える可能性を秘めているのではないか。オリックス時代は通算3189打席で三振はわずか300個。昨季も508打席で41個と三振の少なさに定評があった。レ軍が獲得の決め手とした出塁率.329はチーム3位(24日現在)。巧みなバットコントロールも健在で、コンタクト率81.7%はメジャー平均56.3%を大きく上回っている。
その吉田は25日のオリオールズ戦に「4番・左翼」で出場。第3打席で3打席連続となる左翼線打を放った。