天理大・真城翔大が大学選手権史上8人目達成!ノーノー生んだ「打者の手元で伸びる速球」
「スプリットもあるけど、何よりストレートがいい。この日の最速は142~143キロも、腕の振りが柔らかく、打者の手元でピュッと伸びている。打者は球速以上に速く感じているはず。なおかつ腕が遅れて出てくるので、どうしても差し込まれてしまう。詰まった打球が多かったのはそのせいですよ」
こう言うのはセ・リーグのあるスカウト。5日に開幕した大学野球選手権で、西南学院大相手に史上8人目のノーヒットノーランを達成した天理大の真城翔大(4年)に関してだ。
スプリット以外にカーブ、スライダー、チェンジアップ、カットボールなども投げるが、最大の特長は「打者が実際の球速以上に速く感じるストレート」だという。
4四球、119球の快挙に、
「打たせてとる投球をと言い続けてきたことが功を奏したのかな。スピードはあまりないが試合をちゃんとつくってくれる投手です」
と藤原監督がニンマリすれば、本人は、「真っすぐも変化球も全体的に良かった。うれしかったし、ホッとした」と満足げだ。