大谷翔平渇望の9年ぶりPS進出に影落とす エ軍・ミナシアンGMの「経験値不足」

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今夏の補強を明言したが

 今季のエ軍は170キロの新人右腕ベン・ジョイス(22)、3Aパシフィック・コースト・リーグで最多本塁打(20)のジョー・アデル外野手(24)らの若手有望株を積極的に起用。投打ともトレードの駒は揃い、特に外野は飽和状態だ。若手有望株を見返りに補強ポイントに合致した選手をトレードで獲得する条件は整っているものの、不安は尽きない。補強に関して、ミナシアンGMの経験不足は否めないからだ。

 昨オフ、獲得した守護神エステベス(1勝1敗、19セーブ、防御率1.74)、ドゥルーリー内野手(打率.271、12本塁打、37打点)、レンフロー外野手(同.246、12本塁打、33打点)らが活躍。大谷とともに移籍組が今季好調の要因になっているとはいえ、このうち他球団との商談が伴うトレードで獲得したのはレンフローだけ。経験が浅いうえに他球団とのパイプも少ないミナシアンGMが、夏場のトレード市場でうまく立ち回れる保証はどこにもない。

 同GMは昨夏のトレードデッドラインでブレーブス、フィリーズとトレードをまとめたが、ブ軍は古巣、フ軍はたまたま旧知の編成担当者がいたことが大きかったという。

 そもそもGM就任は2020年。エンゼルスはそれ以降、早々とプレーオフ進出争いから脱落しているだけにミナシアンGMには各球団のさまざまな思惑が錯綜する後半戦の戦力アップが目的のトレードの経験がない。

 エ軍が夏場の補強を進めても、大谷はぬか喜びになりかねない。

 その大谷は22日のドジャースとのフリーウエーシリーズに「2番・DH」で先発登板。

 投げては7回を1本塁打含む5安打1失点。12奪三振の好投も報われず、3敗目(6勝)を喫した。打者では3打数無安打1四球。相手投手を打ちぐね、25号本塁打はお預け。チームは0-2で敗れ、アナハイムでのフリーウェイ・シリーズは2戦連続の完封負け。

 大谷はドジャース戦初登板で勝ち星を手にできなかったものの、爪痕は残した。エ軍投手によるドジャースでの1試合12奪三振は球団新記録だという。

■カブス・鈴木は2安打1打点とチームの3連勝に貢献

 カブス・鈴木はパイレーツ戦に「2番・右翼」で出場し、3打数2安打1打点。チームは8-3で勝って3連勝。レッドソックス・吉田はツインズ戦に「5番・右翼」でスタメンに名を連ね、3打数1安打だった。チームは延長十回4-5で敗れ、連勝が6でストップ。

 パドレス・ダルビッシュはジャイアンツ戦に先発し、6回を7安打4失点で6敗目(5勝)となった。

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