5試合連続予選落ち中の渋野日向子…初日の“苦しい胸中”を表す弱気のパッティング
【エビアン選手権】第1日
自己ワーストを更新する6試合連続の予選落ちは避けたい渋野日向子(24)。今季メジャー4戦目となるエビアン選手権(フランス・エビアンリゾートGC.6523ヤード・パー71)初日は10番スタート。出だし3ホールで2オーバーまでスコアを落とす苦しい展開となった。16番、17番のバーディーでイーブンパーに戻すも、レマン湖に向かって32ヤードを打ち下ろす名物ホールの2番(167ヤード・パー3)は第1打をグリーン右下に落として寄らず入らずのボギー。結局3バーディー4ボギーの72。1オーバー64位タイで初日を終えた。
この日は球が掴まらず右へのすっぽ抜けが多かった。腰の回転が悪く、上半身の動きとリンクしないことによるミスが目立った。
渋野のスイングは型にこだわらず、感覚重視で思い切りの良さが持ち味だった。パッティングもラインを消すような強いヒットの「壁ドン」で、カップに届かないことは珍しかった。
「20歳で2019年の全英女子オープンに勝った当時は怖いもの知らずのイケイケゴルフだった。腰を鋭く切るスイングでドローボールをコントロールしていた。あれから4年の間にスイング改造を繰り返し、今季は左手親指痛にも苦しんでいる。プレー中もスイングの事を気にする素振りを見せ、カップに届かないパッティングも多い。この日の最終ホールも約3㍍のバーディーパットがかなりショートした。どんな時にもインタビューに応じるのは立派ですが、最近は作り笑いが多く、かつての『渋野日向子』を演じているように見えるのは痛々しいという声も聞きます」(ツアー関係者)