「大谷残留」を軸に買い手に回ったエ軍 積極補強が“まさかの”アダになる可能性
今夏のトレード市場では大谷翔平(29)のエンゼルス同様、ア・リーグ西地区のライバル球団が積極的に動いた。
トレード期限最終日の日本時間2日、アストロズがメッツ右腕のジャスティン・バーランダー(40=今季16試合で6勝5敗、防御率3.15)を獲得。昨季、アストロズのワールドシリーズ制覇に貢献したサイ・ヤング賞受賞3度のベテランが古巣に復帰した。ア軍は7月末にホワイトソックスの救援右腕ケンドール・グレーブマン(32)を獲得しており、3年連続のポストシーズン(PS)進出、ワールドシリーズ連覇に向けて投手陣の整備を図った。
レンジャーズはメッツの右腕マックス・シャーザー(39)、カージナルスの左腕ジョーダン・モンゴメリー(30)、パイレーツのオースティン・ヘッジス捕手(30)らを獲得した。2016年以来7年ぶりの地区優勝、球団史上初の世界一を目指すレ軍はサイ・ヤング賞3度のベテラン投手を中心にバッテリー強化に努めた。
レ軍、ア軍とも積極的な補強に動いたのはワールドシリーズ進出を見据えているのはもちろん、早々とトレードに着手したエンゼルスの存在を無視できなかったからだ。
今夏のトレード市場は最大の目玉の大谷が中心だった。多くの球団がエ軍にトレードを打診したといわれ、大谷を狙う球団にとっては他の選手を補強したくても動けなかったのだ。