【sense of obligation】エンゼルスがすがる大谷翔平の「義務感」
大谷翔平の胸の内を言い当てるフレーズではないか。これは、昨年のトレード期限直前、7月18日付の米紙LAタイムズでコラムニストのディラン・ヘルナンデス氏が使ったものだ。彼はこう書いた。「Their only choice is to wait and hope that his Japanese sense of obligation keeps him here(エンゼルスにとって唯一の選択は、ただ待つのみ。大谷という日本人が持つ義務感=義理に訴えてエンゼルスにとどまらせるという希望にすがるしかない)」
記事では、エンゼルスが大谷の希望通りに二刀流をサポートし、現在の活躍を導いたという背景がある、とした。大谷はエンゼルスに義理があるというわけだ。
同氏は当時から、「Shohei Ohtani wants to win and can't in Anaheim,but the Angels still can't trade him(大谷は勝ちたい。しかし、アナハイムにいては勝てない。エンゼルスはそれでも彼をトレードに出せない)」というジレンマを指摘している。同氏は「日本人は義理堅い」という通念を信じているようだ。