原巨人CS進出の切り札も不振…大勢“見切り発車”の一軍昇格でうずく古傷と高まる同情論
巨人の守護神・大勢(24)が苦しんでいる。
21日の阪神戦、5-0の九回から登板するも、わずか8球で2本塁打を浴びるなど3失点。1アウトも取れずにマウンドを下りた。6月に右上肢のコンディション不良で二軍落ち。2カ月半ぶりの一軍復帰となった17日のヤクルト戦も1回1失点。1年目にして37セーブを挙げ新人王を獲得した昨季の面影はない。
だがチーム周辺では、大勢に同情的な声が少なくない。何しろ、二軍ではわずか2試合しか登板しておらず、その2試合目のロッテ戦(13日)は1回23球を投げて2安打2失点。最速153キロをマークしたものの、本人も実戦感覚を掴み切れない様子だった。
これには元巨人監督の堀内恒夫氏も自身のブログで「前回(17日)のピッチングを見て1軍で投げさせるにはちょっと早かったんじゃないのかな、CS進出に向けて抑えがほしいのはわかるけど今シーズンはもう投げさせない方がいいとも思ったけどね」などと、指摘した。
「原監督は是が非でも3位以内に滑り込み、CSに進出したい。4位に終われば球団史上初の同一監督の2年連続Bクラスとなり、自身の来季の去就に影響しかねない。今季の救援防御率はリーグワーストの3.83(22日時点)とリリーフ陣に不安を抱える中、大勢の力が不可欠ではありますが、見切り発車の感は否めません」(巨人OB)