巨人大勢は2被弾3失点でKO…「方程式」が解けない原監督2年連続「魔の八回」の罪
巨人は今年もリリーフ陣のやり繰りに苦しんだ。
21日の阪神戦は、5ー0の九回に大勢が登板したものの、ミエセスにソロ、佐藤輝明に2ランをを浴びて3失点。1死も取れずに降板した。
中でも20日の阪神戦で、八回に3番手の菊地大稀が勝ち越しを許し、逆転負けを喫したのが、リリーフ陣の崩壊を象徴している。
春先は「魔の八回」と揶揄された。5月に中川皓太が復帰したことで一時は改善されたものの、「今年もリリーフ陣、特に八回が不安定でしたね」とは巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)だ。
4位に終わった昨季も、絶対的セットアッパーの中川を欠いたことで、守護神・大勢の前に登板する八回の投手を固定できず、八回の失点はイニング別でリーグワーストの78。防御率も4.34で「V逸の要因」とされていた。
巨人も手を打たなかったわけではない。オフに「八回のセットアッパー候補」として新外国人のロペスを獲得したものの、全く戦力にならず、5月にはオリックスからトレードで鈴木康平を獲得した。前出の高橋氏がこう言う。