引退セレモニーで涙、涙…巨人・松田宣浩に古巣ソフトバンクで監督の目はあるのか?

公開日: 更新日:

 いまも福岡での人気は絶大だという。

 1日に引退セレモニーを行った巨人松田宣浩(40)。古巣ソフトバンク時代の先輩である小久保裕之(現ソフトバンク二軍監督)や王貞治球団会長からのビデオメッセージを受け取り、「プロ18年間は夢のような時間でした」と感謝した。

 とはいえ、巨人には今季1年しか在籍しておらず、むしろ17年間在籍した古巣ソフトバンクのイメージが強い。

 古巣は選手の兄貴分として、ナインを牽引。「熱男」のニックネームで、チームの顔も務めていた。

 引退会見で「これまでサポートしてくれた家族をサポートする側に回りたい。ゆくゆくはプロ野球界に恩返しがしたい」と話したように、当面はコーチなど現場に関わる仕事はしない方針だという。

 人気や知名度を考えれば、将来、ソフトバンクの監督候補に数えられてもおかしくないが、球団OBは「それはないと聞いています」と、こう続ける。

「松田は選手を鼓舞する声とノリ、勢いでナインをフォローするタイプ。現役選手として『若手の兄貴分』役は適任でも、チーム全体を把握して采配を振るう監督向きではない、と球団は考えているようです。むしろ野球に対する真摯な態度や基礎を大事にする姿勢から、ファームのコーチなどが適任と評価されている。いずれにせよ、しばらくは福岡を拠点にしたタレント活動をするのではないか」

 引退会見では「野球界の松岡修造さんみたいな熱い人間になることを目標に、次のステップに行きたい」と話した松田だが、勝って「熱男ー!」と叫ぶ監督は誕生しないかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3
    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 5
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  1. 6
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 7
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  3. 8
    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

  4. 9
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  5. 10
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」