楽天・松井裕樹には巨人もご執心…残留か移籍か、今季FA4選手の動向とモロモロの事情
松井裕樹(楽天・投手・27歳・年俸2億5000万円)
オリックスの山本由伸やDeNAの今永昇太らのメジャー挑戦が話題になるであろう今オフ。しかし、国内のFA市場も、決して無風ではない。昨年の近藤(日本ハム→ソフトバンク)や森(西武→オリックス)のような“超大物”こそいないものの、FA移籍がウワサされている選手の数は昨季以上だ。
残留か移籍か。今季FA権の取得要件を満たした4選手のそれぞれの事情を追った。
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「まだ迷いがあるようです。といっても、メジャーでやっていく自信があるかどうか、ではなく、純粋に環境を変えることや、選択肢の多さに悩んでいるようです」
メジャースカウトがこう話す。
今季が4年契約の最終年。4月に海外FA権を取得しており、念願のメジャー挑戦を阻むものは何もない。
今春のWBCではメジャー使用球と同じWBC球への対応が疑問視されたが、韓国戦に登板し、3者凡退に抑えた。大会期間中、大谷(現エンゼルス)やダルビッシュ(現パドレス)から投球フォームなどに関するアドバイスを受けており、冒頭のメジャースカウトも「ボールへの対応は心配していない」と言う。
ならば、メジャーか楽天残留か、と思いきや、巨人も松井にご執心だという。
「今季投壊に陥っている巨人はリリーフ投手の補強が急務。一方の松井は2018年に結婚した夫人との間に2人の子供がいる。特に長男は昨年10月に生まれたばかり。メジャー挑戦なら米国移住か単身赴任。環境が大きく変わるが、巨人なら米国に比べて環境の変化は少ない。関東なら神奈川出身で縁もある。それで言えば、DeNAだってリリーフは欲しい。でも、環境の変化を懸念している以上、メジャーに行かない場合は愛着がある楽天残留が濃厚でしょう」
とは放送関係者だ。