“異例のドラフト”から3年…「2020年の大豊作」をスカウトが手放しで喜べないウラ事情
ところが、2020年ドラフトは阪神を除いても「当たり年」と言っても過言ではない。中日の高橋宏斗(21)、DeNAの牧秀悟(25)、広島の栗林良吏(27)、日本ハムの伊藤大海(26)、オリックスの山下舜平大(21)、宇田川優希(25)など、プロ3年目にして早くも球界を代表する選手がゴロゴロと発掘されているからだ。
「これでは面目が立ちませんよ」と、前出のスカウトが続ける。
「技術だけではなく性格面までしっかりチェックして太鼓判を押した上で獲得しても、芽が出ない選手が山ほどいます。それなのに、例年よりも遥かに少ない判断材料で評価した2020年ドラフト組の選手たちがこれだけ活躍しているのですからね……」
この年の大豊作は球界に一石を投じる結果になったようだ。