著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

大リーガーはオフも危険と隣り合わせ…ヤ軍監督は現役時代、契約違反のバスケで怪我→解雇

公開日: 更新日:

 クレメンテの場合は例外で、その他、多くの選手の場合は自ら引き起こした事故によって大きな代償を払っている。

■ヤンキース監督は現役時代、契約違反でクビに

 2018年以来ヤンキースの監督を務め、6年間で5回ポストシーズンに進出しているアーロン・ブーンは、選手時代の04年1月にバスケットボールを行った際に左膝の靱帯を断裂した。

 ブーンはヤンキースと交わした契約の中でバスケットボールをすることが禁じられていた。にもかかわらず、バスケットボールを行ってケガをしたため、ただちに解雇されている。

 オフシーズン中にオートバイを運転し、左手首を骨折する事故にあったフェルナンド・タティス・ジュニア(パドレス)は、22年3月に手術を受けた。この年は術後の回復を待つためにマイナーリーグでの調整を行っていたものの、この間に禁止薬物の使用が確認されたため、大リーグの公式戦80試合の出場停止が科された。

 試合中、一瞬の不注意が大きな事故につながる選手たちは、オフシーズンもさまざまな危険と隣り合わせなのである。

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