巨人・大勢がキャンプ離脱第1号の大誤算…「守護神」代役候補はやはり菅野智之か
阿部慎之助監督(44)は頭が痛いどころではないのではないか。
8日、守護神・大勢(24)が右ふくらはぎ痛のため一時帰京し、治療、調整を行うことになったのだ。阿部監督は「治療に行って土曜日に戻ってこさせる。(宮崎では)故障班(三軍)」と治療に専念させる方針を明かした。
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大勢は先月28日の一軍合同自主トレ初日にブルペン入り。第1クールでも投球練習を行っていた。前日7日はキャッチボールや遠投を行ったが、6日から一部別メニュー調整となっていた。
昨年は右上肢のコンディション不良で離脱。関係者によると、痛めたのは「右肩」で復帰後も本調子には戻らなかった。阿部監督はそんなストッパーの状態を「一番心配」と漏らしており、大勢はそうした不安説を一蹴しようとハイペースで調整を続けていた。阿部監督は「開幕に間に合う? と思うけど、ふくらはぎって大事な部位。焦らせたら二次災害がもっと怖い」と説明した。
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言う。
「開幕も不透明になってきましたね。右投手にとって一本足で立つ軸足のふくらはぎは、土を蹴って球に勢いを出す重要な箇所。特に速球派は蹴りが強いため、その分足に負担がかかる。仮に今は軽傷でも、問題はしばらく下半身を鍛えられないこと。キャンプ序盤は下半身をいじめ抜くメニューが多い。1年分の体力を蓄積する時期で、これができないと、シーズン中にガス欠を起こしかねない。昨年痛めたところが肩なら、さらに心配です。私の経験上、肘の痛みはごまかせても、肩はごまかせない。怖さが残るため、投げる瞬間、腕の振りが緩む。阿部監督はもう抑えの代役を考え始めているでしょうね」