巨人がバウアーを欲しくても取れないカネ以外の事情 DeNA自由契約で他球団交渉OKに
DeNAは昨11月30日、トレバー・バウアー(32)を自由契約にすると発表。今後も残留交渉は継続する方針だ。
ドジャースから「サイ・ヤング賞」の肩書をひっさげDeNA入りした今季は、中4日での先発や128球の完投などでチームをけん引。19試合に登板して10勝4敗、防御率2.76の好成績で月間MVPを2度受賞した。
1カ月前に帰国する際、契約で重視する条件として「優勝を狙えるチーム」「個人タイトルを狙わせてくれる」「ファンが喜んでくれる選手になれる環境」の3つの条件を明かしていた。
これで他球団との交渉が可能になる。巨人、DeNA両球団のOBである高橋尚成氏は「(バウアーの)候補に絶対ジャイアンツ(巨人)は挙げていると思う」「ジャイアンツは来年優勝しないといけない状況。バウアーは必要な選手」と自身のユーチューブで語っているが、さる球界関係者がこう首を横に振った。
「バウアー側には『練習中や試合直後のチーム内の映像を自由に撮って自身のユーチューブにアップできる』という譲れない条件がある。練習中には小型カメラを頭に装着し、自ら実況しながら配信映像を撮っていた。巨人にはこれがネックになる。なぜなら、巨人も最近は球団を挙げてSNSや映像事業に力を入れていて、売上を伸ばしているため、バウアーだけに好き勝手やらせるわけにはいかない。チーム防御率5位の巨人も、2ケタ勝った投手として興味はあるが、そこはバウアー側と相容れないようです」