カブス今永 打ち込まれた経験がプラスに働く理由…10戦目で7失点初黒星、防御率2位転落もなんの
メジャーデビュー以来、好投を続けてきたカブス・今永昇太(30)に土が付いた。
日本時間30日のブルワーズ戦で4回3分の1を2被弾含む8安打7失点の大乱調。10試合目にして初黒星(5勝)を喫した。
メジャーで唯一、0点台(0.84)だった防御率は1.86となり、リーグ2位に陥落。首脳陣の配慮から中10日と休養十分で臨みながら、期待に応えられなかった。
試合後のクレイグ・カウンセル監督は「歴史的なピッチングは終わってしまったが、彼は次に何をすべきかをわかっている。次に向けて調整し、しっかりと改善するはずだ」と、左腕への信頼を口にした。
多くのアナリストや米メディアが指摘する通り、渡米1年目の快進撃の要因はスピン量がメジャー平均の2200回転を大きく上回る2400回転台という直球の質の高さ。それだけではなく、今永が初めて経験するメジャーの環境にすんなりと順応したのは、適応力の高さより事前の準備が抜かりなかったからだ。
今永に近い関係者によれば、メジャー移籍に備えてボールやマウンドへの適応を心がけるのはもちろん、数年前からテレビのメジャー中継や動画で強打者の特徴やメジャーの配球、ストライクゾーンの違いなどの研究に励んできた。