なでしこジャパンがパリ五輪代表メンバー発表 史上初の「10代選手2人選出」でメダル獲得の勝算
谷川もU17女子W杯で世界を経験し、ドイツの名門バイエルン・ミュンヘン(現在は期限付き移籍中)に移籍。2023年12月のブラジル代表戦では高校生ながら代表に初召集された。2人とも<先を見据えて五輪という大舞台を経験させよう>という意味合いの選出ではなく、あくまで現時点のベストメンバーを構成するーーという観点から選ばれた。パリでの活躍が十分に期待できます」
10代ではないが、代表22試合5得点のFW藤野あおば(東京Vベレーザ)、直近のテストマッチ(6月3日・ニュージーランド戦)で2ゴールを決めたFW浜野まいか(チェルシー/英)の「20歳コンビ」の存在も、池田なでしこジャパンの「パリに新鋭を従えて乗り込み、結果を出す!」という意気込みが伝わってくる。前出の鈴木氏がこう言う。
「ニュージーランド戦の浜野は0ー1で迎えた後半から出場。中盤の要であるMF長谷川と好連係を見せ、2点目は長谷川からの浮き球のFKをうまく収め、右足でゴールに流し込んだもの。得点力の高さが魅力の選手です。その試合でチーム3点目を決めた藤野は、ゴールへの執着心を前面に押し出し、相手ゴールに迫っていくことでチームに勢いをもたらす。20歳の2人も、頼りになる攻撃系の選手としてパリで暴れてくれるはずです」