著者のコラム一覧
永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

ジャパンはあまりに“ウブ”だった…判で押したようなモール攻撃でマオリ・オールブラックスに完敗

公開日: 更新日:

 そんな試合の数少ない見せ場が、開始早々の1分過ぎに訪れた。

 先発で10番を背負い、SOとして登場した山沢拓也(29)が、相手防御のギャップを一気に駆け抜けて大きく突破。トライには結びつかなかったが、チャンスを作り出した。

 17分過ぎには、相手ゴール前のモールでアドバンテージを得ると、左サイドでボールを受けた山沢が、右タッチライン際へ意表を突いたキックパス。これが、WTBヴィリアメ・ツイドラキにドンピシャで合って、場内のボルテージが一気に上昇する。しかし、懸命に戻ったマオリ・オールブラックスの強烈なタックルを受けて、ツイドラキがトライ寸前でまさかの落球! トライは幻と消えた。

 それでも、パス、ラン、キックと司令塔としても非凡な才能を見せて、山沢はファンの大声援に応えた。

「今のラグビーは、やっていてキツいけど、自分の良さを出せるラグビーだと思っています」

 まさに超速ラグビーの申し子といったプレーぶりだった。

 しかし、ジャパンが連敗したことは動かぬ事実。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  2. 2

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 3

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  4. 4

    趣里の結婚で揺れる水谷ファミリーと「希代のワル」と対峙した梅宮ファミリー…当時と現在の決定的な違い

  5. 5

    中国企業が発表した「ナトリウムイオン電池」の威力…リチウムイオン電池に代わる新たな選択肢に

  1. 6

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  2. 7

    永野芽郁と田中圭は文春砲第2弾も“全否定”で降参せず…後を絶たない「LINE流出」は身内から?

  3. 8

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  4. 9

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  5. 10

    頭が痛いのは水谷豊だけじゃない…三山凌輝スキャンダルで間宮祥太朗「イグナイト」“爆死”へ加速危機