ジャパンはあまりに“ウブ”だった…判で押したようなモール攻撃でマオリ・オールブラックスに完敗
そんな試合の数少ない見せ場が、開始早々の1分過ぎに訪れた。
先発で10番を背負い、SOとして登場した山沢拓也(29)が、相手防御のギャップを一気に駆け抜けて大きく突破。トライには結びつかなかったが、チャンスを作り出した。
17分過ぎには、相手ゴール前のモールでアドバンテージを得ると、左サイドでボールを受けた山沢が、右タッチライン際へ意表を突いたキックパス。これが、WTBヴィリアメ・ツイドラキにドンピシャで合って、場内のボルテージが一気に上昇する。しかし、懸命に戻ったマオリ・オールブラックスの強烈なタックルを受けて、ツイドラキがトライ寸前でまさかの落球! トライは幻と消えた。
それでも、パス、ラン、キックと司令塔としても非凡な才能を見せて、山沢はファンの大声援に応えた。
「今のラグビーは、やっていてキツいけど、自分の良さを出せるラグビーだと思っています」
まさに超速ラグビーの申し子といったプレーぶりだった。
しかし、ジャパンが連敗したことは動かぬ事実。