日本代表ジョーンズHC会見は“超拙速” チーム体制整わないのに「超速ラグビー」力説のナゼ
9年ぶりに復帰したラグビー日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)。15日、都内で代表の強化プランを説明した。スピードで相手を圧倒する「超速ラグビー」を掲げており、この日も「日本代表チームの体の大きさは変えられない。変えられるのは速度。速く動けるようにトレーニングしていく」と力説した。
一方で、個々の選手の俊敏性や体力を鍛えると豪語する割には、選手の身体や筋力を管理するストレングス・アンド・コンディショニングコーチを含め、「スタッフは現在リクルート中」と人事のめどは立っていない。会見では選手の選考基準や具体的なトレーニング方法、今後の明確な目標などについても明言を避ける場面が目立った。
昨年、豪州代表HCとしてW杯フランス大会に臨み、同国初の1次リーグ敗退。豪州国内で批判が吹き荒れ、事実上の解任となった。その手腕を疑問視されることとなり、今回のHCの選考でも、蜜月関係にある日本ラグビー協会の土田雅人会長との密約疑惑が報じられた。
ジョーンズHCの厳しい指導方法にも賛否が分かれる。「自分に厳しい目が向けられていると本人もわかっているはず。あれこれ言われる前に手を打った方がいいと、体制が整っていないのに会見を開いたのではないか」とは、出席したスポーツライターだ。