渋野日向子はコロコロと替え、古江と山下は父親、西村と勝は不在…女子プロに専属コーチはいる?いらない?
対照的なのが、今季から米女子ツアーに参戦している稲見萌寧(24)だ。稲見もNT出身だが、国内からプロコーチを帯同。オフからスイング改造に取り組んでいるものの、今のところ成績に結びついていない。
「専属コーチにつくのがいいとか悪いとか、コーチを帯同しているのはどうかという問題ではない。個々の性格や情報収集力、ジュニア時代からの経験などにもよるでしょう。しかし、渋野(日向子=25・通算イーブンパー)に関しては、今挙げた選手とは異質と言えます」(前出関係者)
渋野はプロ入り前から青木翔コーチの指導を受け、2019年全英女子オープンに優勝。その恩師の下を20年限りで離れ、石川遼などの助言を受けながらトップ位置が低いスイングに改造したが、結果を残せず22年オフに再び青木コーチの門をたたいた。ところが、昨秋から上田桃子(38)や吉田優利(24)を教える辻村明志コーチに師事している。
「渋野は青木コーチと別れ、ほぼ単独でスイング改造に取り組み泥沼にはまった。国内でプレーしていた頃、スイングについて記者から質問されると、上手く説明できないためか『それは青木コーチに聞いてください』と答えていたことがある。古江や西村が賢い選手の象徴とすれば、渋野はどちらかと言えばコーチを頼りながらも感覚重視の選手と言えるのではないか」(前出関係者)