2人の「天才」が宣言通り日本勢20年ぶりの快挙達成も…「ひっそり銀メダル獲得」の悲哀
【パリ五輪】セーリング混合470級
「風を読み切る天才」と「努力の天才」がペアを組み、20年ぶりに快挙を成し遂げた。岡田奎樹(28)・吉岡美帆(33)が日本時間8日、銀メダルを獲得したのだ。
昨夏の世界選手権(オランダ)470級を制し、優勝候補として勇躍フランスに乗り込んだが、第7レースでスペイン艇に当たったことでペナルティーを科せられ9着。それでも上位10艇で行われたこの日のメダルレースで3位に食い込み、銀メダルをもぎ取った。
「3年前の東京五輪の男子470級で岡田、女子470級で吉岡はともに7位。パリ五輪で470級が男女混合に変わることで入賞コンビの思いが合致し、ペアを組むことになった。170センチ、65キロの岡田は洋上の風を瞬時に読み切る能力が高く、『風を読む天才』といわれる。大会前に会見で『(金メダルは)3回やれば1回は取れる。(金以外なら)3回やれば2回は取れる』と宣言していました」(スポーツライター)
岡田は東京五輪前にも「風を読む能力は世界で一番高いと思っている」と公言していた〝ビッグマウス〟だ。