賛否両論あるが「甲子園7回制」には反対 選手のためなのか? もっと先にすべきことがあるはず
私は「反対」である。野球の醍醐味は八、九回にある。U18W杯などの国際大会は7回制というが、これは「10日間で6試合」と甲子園大会よりはるかに短期間で集中的に行うからでもある。
投手は9回なら130~140球だが、7回なら100球で十分。確かに消耗は減り、選手ファーストかもしれないが、「投げ込み不足」になることが予想される。試合が短くなれば練習時間も短くなる。当然、選手も育たない。どっちが選手のためなのか──。
馬淵監督が言うDH制も手だろうし、今はないが「七回15点差」などに設定して甲子園でもコールド制を取り入れるのも手だろう。私はかねて1回戦だけでも、冷房の効いた「京セラドーム大阪」と甲子園を併用するプランを唱えている。7回制より先にやることがあるだろう。これは多くの現場の指導者の声ではないか。