韓国サッカーの悲惨すぎる現状を“身内の識者”がボロクソ批判《指揮官が時代遅れ》《協会会長が無能》

公開日: 更新日:

韓国サッカーが抱える3つの問題点

 KFAは、今年1~2月にカタールで開催されたアジア杯の準決勝でヨルダンに0ー2と敗れた後、ユルゲン・クリンスマン監督(元ドイツ、元米国代表監督)を解任した。暫定監督にファン・ソンホン(パリ)五輪代表監督が就いて指揮を執ったが、7月29日にホン・ミョンボ監督が就任記者会見を行った。

 その選定の過程が「不透明で問題がある」と追求されており、それがホン・ミョンボ監督に厳しい目が向けられる一端にもなっている。キム・ドヨン氏はこう続けた。

「2022年カタールW杯以降、韓国の特長だった<執念>が消えた。アジア杯でも見られたように、韓国は<選手個人に依存する戦術>を実行している。このことは、クリンスマン監督選任時もプロセスが不透明で非合理的だったことから予想されていたことです」

 そして現在、韓国サッカーの問題点として「KFA会長の無能さによる協会の管理能力の低さ」「ユース育成の問題点」「芝生などの各種インフラ整備の遅れ」という3点を挙げる。

 特に2025年1月に予定されているKFA会長選挙に関して「鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長は4選を目指しているが、対抗できる候補者がいない」と評している。

 それでも、キム・ドヨン氏は明るい材料を挙げてくれた。それは韓国のスポーツ選手で常々問題になってきた「兵役」に関する点である。

「韓国の多くの選手もヨーロッパでプレーしたいと望んでいますが、兵役の問題から容易ではありません。でも、最近は若いうちに兵役をこなし、ヨーロッパ進出を目指す選手が増えていて、前向きに進むのではないかと思っています」

 現在、日本と韓国に差があるとすれば、それはヨーロッパで活躍する選手数の多寡から来る経験値の差に由来するものーー。このことに韓国のサッカー関係者たちも気付き、努力を続けている。

(取材・構成=森雅史/サッカージャーナリスト)

  ◇  ◇  ◇

 ロケットスタートに成功した日本代表の命運を左右する「5人の重要人物」とはいったい誰か。「頭痛の種」とは。いま、チームで何が起きているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動