ダルビッシュは打倒「大谷ドジャース」に闘志メラメラ…「状態はビックリするぐらいいい。準備はできた」
■地区シリーズに照準ピタリ
6年契約が切れる昨年2月、6年総額約140億円でパドレスと契約を延長。当時36歳。35歳以上で6年以上の長期契約はメジャー史上初。6年目の28年には実に42歳になる。パドレスがダルと異例とも言える長期契約を結んだのは、そのポテンシャルであり野球に取り組む姿勢を評価したからに他ならない。
にもかかわらず、契約2年目の今季、長期にわたりチームを離れた。「自分の中で複雑な問題」と言い、離脱期間中の年俸(約5億8000万円)も返上した。「家庭の事情」が具体的に何だったのかは明らかになっていないものの、戦列に復帰後は5試合に登板して3勝負けなし、防御率3.55。すべて3点以内に抑えて試合をつくったどころか、9月28日のダイヤモンドバックス戦は中4日でマウンドに上がって勝利投手に。同地区のライバルを下し、チームをワイルドカードでのプレーオフ進出に導いた。
「状態としてはビックリするくらい良いと思いますし、準備はできたかなと思います」と本人。
年平均23億円超の高給取りながら、長期間、チームを離れただけに思うところがあるのではないか。プレーオフでこれまでの“借り”を返すつもりなのか、自分が驚くほど調子は上がっているようなのだ。
今回のワイルドカードシリーズは初戦で勝利投手になったキング(29)に続き、2戦目はマスグローブ(31)、3戦目はシース(28)が先発予定。ダルは救援として待機し、6日から始まる地区シリーズに照準を合わせているそうだから、ドジャースも大谷も覚悟した方がいい。
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ダルと大谷はどちらも天才であるが、両者の「決定的な違い」とはいったい何か。過去の発言や選択を紐解いていくと、意外な実像が見えてくる。
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