大谷が躍動するほど選手とファンの「メジャー流出」が加速…巨人菅野も間延びCS日程に「異議アリ!」
「日程の問題は難しい部分はあると思います。メジャーは事前にシーズン終了日を設定し、その日までに試合が消化できなければ打ち切りになる。雨天中止が決まるとダブルヘッダーで試合を消化するなど、試合を極力、先送りしない。移動も大変です。ただ日本は、自前の本拠地球場を持っていないため、球場を確保するためには他のイベントとの兼ね合いも考慮しなければいけない。シーズン終了からポストシーズンまでが間延びしないようにするためには、ダブルヘッダーを導入したり、臨機応変に球場を確保できるようにしたり、現行の143試合から試合数を減らすのも手かもしれません」
ただでさえ、選手のメジャー志向が年々高まっている。先日、代表メンバーが発表された11月の「プレミア12」についても、日の丸を背負うことの名誉はあるにせよ、メジャーへのアピールの場と考える選手は少なくないのが現状だ。
そこにきて、今年は、大谷翔平の存在もあり、メジャーのプレーオフが大いに盛り上がりを見せている。前出の飯田氏は言う。
「大谷の表情を見ていても、テレビの画面越しからでも、必死さがまざまざと伝わってきます。ダルビッシュや山本、松井もしかりです。特に大谷は、夢だったプレーオフ進出が叶い、大いに躍動している。ファンはもちろん、戦いぶりに惹かれ、憧れるプロ野球選手は少なくないはずです。才能ある選手がメジャーの舞台で活躍するのは素晴らしいことですが、NPBや12球団は引退後の年金問題など、待遇面も含めてよりよい環境を整える必要があると思います」